Ⅲ

人間が“これは絶対に正しい”と思っているとき、

ほとんどの場合その事実は過去のものになっている

霧間誠一（VSイマジネーター）

『勝利者の掟　犠牲者の未来』

“……しかし全ての希望は、実現するのは未来においてである。どんなに人が夢を見て、実現を望んでも、それを手にするのはその本人ではなくその次の世代だ。しかもその達成は手にした者にとっては夢ではなく、ただの既成事実でしかない。すべての願いは常にサクリファイス・オブ・ヴィクターとなるしかなく、だが、それが人を前進させ続けている。進む道は前にしかなく、人は過去に生きることができないのだ……”

1998.08